森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

天然気味な後輩ちゃんと半分ストーカーな先輩が巻き込まれるすったもんだの連作短編。勝手にちょっとした日常ミステリかと思ってたけど、ファンタジーだった。それは別にいい。ファンタジーはあんまり得意じゃないけど、匙加減がちょうど良くて楽しく読めたし、後輩ちゃんも可愛い*1。でも先輩がなー。全然好きになれない。最後の最後はちょっとかっこ良かったけど。それ以外の人たちはみんなそれぞれ好きなのに、主役の片割れだけがむかつく。うーんそこだけ残念。あ、あとせっかくきれいな恋愛ファンタジーなのに*2、胸触らせちゃうのはどうかなあ。なんかすげーいやな気分になるよアレ。でも面白かった。この著者は初だけど、他のも読んでみようかなー。

*1:物語として読む分には、ね。

*2:片方ストーカーだけど。