フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」

キャッチーなそのタイトルは何度も目にしてきたけど、読んだこともなければ内容も知らなかった本作品。Kindleストアで323円と多少安くなってたので買ってみた。
元々海外作品の翻訳ものが大の苦手なうえに馴染みの薄い硬派古典SF、しかも2年ちょっと読書から離れていたというのもあって、下手すると途中で挫折するかなあ、と思っていたのだけれど舞台設定がわかってくるにつれて意外とすんなり入り込めた。そして読み進めるうちにがっつりはまっていった。中盤の二転三転するあたりがもうドキドキで。なんか本来のテーマとは別のところを面白がってる気もするけど。
ところで読みながら「映画化したらカッコよさそうだなあ」とか考えてたら、ブレードランナーなのか! しかも「トータルリコール」とか「マイノリティリポート」の原作者でもあるのか。全然知らなかった。SFには本当にうとい。他の作品も安くならないかなあ。