ジャージの二人 (集英社文庫)

ジャージの二人 (集英社文庫)

ゆるいー。これはいいなあ。親子二人とか三人とかが夏のある期間別荘にやってきてグダグダするだけなのに。別に何があるわけでもないのに。気持ちいいわあ。こういうの好きだ。
あと作中は夏で、避暑で山中にいるとはいえ夏だし、“東京は猛暑”みたいな記述もあって、でも電車で読んでて目的地に着いて意識が現実に戻ってくると自分は厚着をしてるし吐く息は白いしなんてことに驚いて、ああこれは没入してた証拠なんだろなとか思ったり、普段は夏の作品は夏に読んだ方がいいようなことを思ってたけどこういう感覚もそれはそれで面白いなあなんて思ったり。