よしもとばなな「イルカ」

イルカ (文春文庫)

イルカ (文春文庫)

初ばなな。奥さんが好きでたくさん持っているのだけど、おれはずっと「あのエッセイいっぱい書いてる人でしょ?」というなんだかよくわからない思い込みでずっと避けてた。最近文庫落ちした本作が妊娠・出産の話で、まあタイムリーだし食わず嫌いもなんだから読んでみるかね、ということで。
でもなんか、感情に対して理屈っぽいというか、すげー読みにくくて正直閉口した。薄い本だし、難しい言葉がびっしりというわけでもないのに全然読み進まない。なーんかもうこれダメかもなあ、と思ってたけど後半子供の話になってからはさすがに共感しまくりで楽しく読めた。全体としては読んで良かったかな。他の作品に手を出すには覚悟がいりそうだけど。