深町秋生「ヒステリック・サバイバー」

ヒステリック・サバイバー (宝島社文庫)

ヒステリック・サバイバー (宝島社文庫)

ジャケからしてもう少し「ぼくらの七日間戦争」的なコミカルな話かと思ったら、結構バイオレンスで。とは言え話自体はまあ面白かった。でもなあ、正直文章が酷すぎる。いや酷すぎると言うと言い過ぎかな、酷い箇所が見受けられる。場面転換が急過ぎたり、地の分の記述対象の人間が突然変わってたり、名前が突然“彼”になったり。こういうのって編集がもっと気を回すとこなんじゃないの? 知らんけど。せっかくインパクトのある背景を持たせてるのにキャラの掘り下げが甘かったりもするけど、物語がつまらなくないだけに、もったいない。