堀江敏幸「河岸忘日抄」

河岸忘日抄 (新潮文庫)

河岸忘日抄 (新潮文庫)

「いつか王子駅で」とか「雪沼とその周辺」がすごく気持ちよくてわくわくしながら読んだのだけど、どちらかというと個人的にピンとこなかった「熊の敷石」寄りな作品かな。外国が舞台というだけな気もするけど。あんまりストーリーらしいストーリーもなくて、ただ淡々と生活を描き、それ以上に思索にふけり続ける。映画とか音楽とか小説とかがいっぱいでてきたりして、半分エッセイな趣き。なんだか小難しくておれにはよくわかんねえべ。