梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)

あらすじとかに青春記とかあったのでなんとなーく恋愛ものと言うか女の子が出てきてムニャムニャ・・・みたいなのかと思ってたのに一向その気配がない。中盤で美人さんが出てきて「お、君か!」と思ったら物語はあらぬ方向に。うーんこれはあれだな、米澤穂信の「さよなら妖精 (創元推理文庫)」に似てる。異文化との交流、時代の大きなうねり、その中で自分のできること、みたいな。思ってたのと違ったけどこれはこれで来た。ラストはちょっと泣きそうになったよ。