彼女の部屋 (講談社文庫)

彼女の部屋 (講談社文庫)

これもなんで追ってるのかいまいちわからん藤野千夜。最初に読んだ一冊が気に入ると以降ダメでもなかなか見切れないんだよな。いや別に他が全部ダメだったわけではないですけども。わざわざ律儀に追うほど評価してるわけでもない。
6編からの短編集。「アメリカを連れて」は読んだことあるなあ。どこだっけか。表題作は、ある意味ホラーだった。これ怖い。どれもなんだか中途半端と言うか、思わぬところでぶつっと終わっちゃう。それが味になることもあればもの足りなさが残ることも。カメラが一歩引いてるような不思議な距離感での描写が相変わらずなような、ちょっと作風が変わったような。