翳りゆく時間(とき) (新潮文庫)

翳りゆく時間(とき) (新潮文庫)

アンソロジー。いつだったか実家に帰ったときに母親が「読むなら持って行っていいよ」と言うので持ち帰ったもの。全体的に渋め、「翳りゆく」だけあって暗い、ぱっとしない話が多かった。そんな中で阿刀田高の「スモーカー・エレジー」はちょっとした皮肉みたいなのがあって面白かった。あと山田詠美の「天国の右の手」が楽しめた自分に驚いた。たまにはよそから仕入れるのもいいかもね。