盛田隆二は「夜の果てまで (角川文庫)」を読んだきり。ふと手に取った本作のあらすじを読み、「あ、おれは今現代を舞台にしたファンタジーが読みたい気がするぞ?」と思ってしまったのが運の尽き。最初に読んだ「夜の果てまで」のイメージが強くあり、ファンタジーと言えどそれなりの整合性はあるだろうと思ったらまったく逆。夢と現実どころか自分と他人の間にすら境界が存在しない。いやまあこういうのを作品として成り立たせるのは別に構わんし、それが成り立つのはいいことだとも思うけど、おれには合わん。再確認した。おれはここから何も汲み取れん。そしてダメだと思ったら途中で読むのをやめる勇気を持ちたい。ただでさえ読書に割く時間が減ってるんだし。