笹生陽子「楽園の作り方」

楽園のつくりかた (角川文庫)

楽園のつくりかた (角川文庫)

最近文庫化が続く笹生陽子の長編。本作の主人公は偏差値志向の秀才中学生、親の都合で田舎の分校に転校、問題だらけのクラスメイトとすったもんだ、さて?といった感じの、くくり的には児童文学。
いかにもでわかりやすいお説教の他にも無防備なところに飛び込んでくる仕掛けもあってなかなか楽しい。行き過ぎな都合の良さや完全に解決されない問題が残ったりするけど、まあそれはそれで。