本日孤立無援で取り上げた「鱗姫」で引用した一文。

「尻尾の生えた人間は昔なら見世物小屋で糊口を凌ぐことが出来た。だけど現代のヒューマニズムはそれを赦そうとしない。」

どこかで似たようなことを書いたぞ、と思って探したらメールだった。転載してみる。

過去においては、障害者にも役割があった。目が見えなければ按摩だとか場所が場所ならイタコとか、知恵遅れなら神に選ばれたとか言って神の言葉を伝える者だとか、まあひどいところでは見世物小屋だとか。そういう世界では障害者は"健常者より劣った者"ではなく、そういう"特性を持った者"という意識が強かったと思う。今の社会では福祉とか何とか言ってそういう人の役割を取り上げて「社会が何とかしますからあなたは何もしなくていいですよ」なんて言っちゃうから障害者としても「ああ、おれって保護される立場なんだ」なんて拗ねて見せるしかなくなっちゃう。