浜村弘一「ゲームばっかりしてなさい」

ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-

ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-

ファミ通編集者である著者の、ゲームを介した息子さんとの関わりを綴ったエッセイ。
Kindleストアで見かけてちょっとだけ気になって、ふとある時見てみたらセールで81円(!)になってたので買った。Kindleはこういうところが素晴らしい反面、後で安くなるかもと思うと迂闊に手を出しにくくもある。諸刃の剣。
内容としては、「はじめてのファミコン―なつかしゲーム子ども実験室」に近いものを予想していたのだけど、もっと親子のつながりに重点が置かれたものだった。あとは何かあるたびバッシングを受けやすいゲーム文化がどうあるべきかみたいなお話。4歳の子を持つ親として、小学校低学年の頃にファミコンブームの興りに立会い、TVゲームをやりながら育った第一世代として、まあいろいろ思うところがある。「ゲーム脳」の報道に、自分もおかしくなってしまうんじゃないかと不安になる息子の描写や、格下と思っていた息子にゲームで助けられるシーンなどはちょっとうるっと来てしまう。
自分ではゲーム自体に興味がなくても、ゲームに興味を持ち出した子どもがいる人ならどう向き合うべきか参考になる部分もあるんじゃないか。